東京都公立高等学校退職校長会

退職校長会 会長挨拶

閏 間 征 憲

会員の皆様には、日ごろより、本会の運営にご理解とご支援を賜っておりますこと、厚く御礼申し上げます。先日、第43回定期総会が令和8623日に開催されました。多くのご来賓のご臨席、会員の皆様の出席のもと、総会が開催されました。そして懇親会で会員の皆様と懇談でき大変有意義なひとときを過ごすことができました。ありがとうございました。

総会議事では、令和7年度会務報告及び決算報告の承認、さらに、令和8年度事業計画と予算のご承認をいただきました。また、令和8年度は役員の改選時期であり、新役員のご承認をいただきました。私は引き続いて会長に就かせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。議事に引き続き、「記念講演」は東京都教育庁総務部長や次長を歴任され、東京都労働委員会事務局長を最後に東京都を退職された松山英幸様に「東京都の教育改革の経過と今後の展望」の演題で講演していただきました。第43回定期総会の内容につきましては「退職校長会記念誌第14号」に掲載する予定です。

さて、令和7年度に実施した事業の取組結果や令和8年度の事業の取組の方向性について、主たる内容を紹介します。令和7年度は、「会員相互の親睦」「会員間の研修」「教育界・現役校長への支援」の三方針に基づき、事業展開をいたしました。特に意を砕いた取組としては、昨年に引き続き取り組んだ特別委員会(校長支援プロジェクトチーム)の活動です。全校長対象のアンケート実施結果等を基に協議し、「退職校長会の考え」として教育長に届けることができました。また、長年実施してきた「新任校長研修会」の課題であった参加率の低下については、都教育委員会と協議し改善策を取りまとめて実施することができました。

令和八年度については、前年度の三方針を継続するとともに、都教育委員会の「都立高校の魅力向上等に係る懇談会」に向けた新たな特別委員会を設置して、現役校長への支援を継続していく予定です。また、昨年から取り組んでいる、入会会員数の減少による財政問題は誠に深刻な状況になってきています。このことは、会計監査でも指摘を受けました。こうしたことから、今年度は、経費削減を一層強化するとともに、入会会員数の減少に歯止めをかけるなど、収入増額の具体策等に取り組む予定です。

東京都教育委員会は、昨年度に「次世代の学びの基盤プロジェクト」(副題「新たな教育のスタイル」)を開始しました。この目的は予測困難な時代の中で、社会の変化に柔軟に対応し、これからの時代を生き抜く力を身に付けた人材の育成が教育の役割と捉え、高等学校における学びのあり方を変えるものです。すべての学校で一人ひとりの生徒の興味関心や適性に対応する「新たな教育のスタイル」を確立するための教育改革です。令和8年度は、このプロジェクトの「最終の取りまとめ」が発表されると聞いております。確かに教育改革は重要です、しかし、言うまでもなく、教育改革は学校現場無視では成し遂げることはできません。新たな教育のスタイルの確立は、ともすると、学校現場にとって、ますます厳しく困難な状況を作り出すことにもなりかねません。学校現場のトップを預かる校長が、東京都教育委員会の施策に沿いながらも、自らが思う学校経営ができる環境を実現しなければなりません。そのような環境の実現のために、我々「退職校長会」が学校現場、現役校長を支援してまいります。また、東京都教育施策大綱に、「誰一人取り残さず、すべての子供が将来の希望を持って、自ら伸び、育つ」という目標があります。この目標の実現のためにも、東京都教育委員会と現役校長会が「Win-Win」の関係を構築するとともに、生徒がよりよく生きる学校、教員が夢ややりがいを持てる学校を校長がつくることができるよう支援してまいります。

退職校長会の目的は「会員相互の親睦」「東京都公立高等学校の教育振興」です。この実現に向け、私たち「退職校長会」は組織力を生かし、活動してまいります。特に、この場をお借りして、「退職校長会」の事務局長を16年務められ、令和7年度をもって退任された澤海富保氏に厚く感謝申し上げます。

今後とも、歴代の役員・委員の方々が熱き情熱を注いで築き、運営してこられた東京都公立高等学校退職校長会をしっかりと受け継ぎ、発展させてまいります。会員の皆様におかれましては、是非ともご意見や情報をお寄せいただきますようお願いいたします。

結びになりますが、会員の皆様のご健勝とご活躍を心からお祈りし、会長の挨拶とさせていただきます。